2008-08

「まりも」に負けるもんか! by マリゴケ

2007年10月9日(火) 晴れ のち くもり 夜ときどき雨

ただいま、阿寒湖温泉は「まりも祭り」の真っ最中。
国の特別天然記念物マリモを湖から迎え、護り、送り返す儀式である。

ちなみにマリモっていうのは「鞠のような藻」だから。
そんなのわかっとるわい! といわれそうだけど、案外知らない観光客のひとが多い。説明すると「ああ! なるほど!」なーんて言われちゃったりして、こっちが驚くのである。

もっと知らないひとが多いであろう事実は、屈斜路湖にいるのはマリゴケだっちゅーことだろう。
そう、「鞠のような苔」でして、通称「馬糞マリモ」…。
まあねえ、色といい形といい、そういえばそうなんだろうけど、なんとかならんかったのか。先人の皆みなさま(泣)。
バフンウニっていうウニもあるけどさ。

話を戻すと−。
ことしで第58回目となるこの「まりも祭り」。つまり昭和25年に始まったのだ。
阿寒湖のアイヌコタンは、もともとこの地に生まれ育ったアイヌもいるが、4軒くらいからスタートして年々、道内各地から木彫りを生業とするアイヌが集まってきて大きくなったコタンである。
それが昭和30年代初めの頃というから、「まりも祭り」はそれよりも早く始まったわけだ。

ちなみに「まりも」はアイヌにとって神様ではない。
自然界のあらゆるものに神をみるアイヌにとっても、だ。長老にいわせると、恐らく食べられないからではないか、という。
魚の網には引っかかるし、干しても食べられない、カラスだって食べない。
でも、どういうわけか阿寒湖にはいっぱいいる。取り立てて邪魔にしないがことさら大事にもしない存在といったところか。

しかし、阿寒湖といえば「まりも」、「まりも」といえば阿寒湖というくらい知名度は高い。
「まりも」のおかげで観光地として成り立ち、生活できるんである。

「まりも」自体は国内でもいくつかの湖に生息している。
でも、湧き水の動きとかミネラル含有量などなどの好条件を満たして、自然とあれだけ美しい鞠形を作るのは阿寒湖が群を抜いているので国の特別天然記念物になっているのだ。

山の木々、川、湖があってこそ、「まりも」が育つ。ならば「まりも」を通して周りの自然環境に一年に一度くらい感謝してもいいのではないかというのがきっかけだったそうだ。

そしてもうひとつの目的。
それはウタリ(アイヌ語で「同胞」「仲間」)同士の交流である。当時はまだ差別が根強く残る時代だったというのは想像に難くない。
自分がアイヌであると言えずに暮らすウタリが大勢いた。しかし地元を離れたところでならば堂々とアイヌとして振舞える。民族衣装を着て堂々と踊れるし、歌うこともできる。お互いに、この一年元気だったかい?と声を掛け合うことを楽しみにしているウタリがいるんである。

きょうは午後7時30分から観光客の方も交えて、湖岸園地からアイヌコタンまで松明行進が行われた後、
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アイヌコタン広場でまりもを護る儀式とアイヌ民族舞踊が披露された。
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観光客の方が参加できるのはここまで。ウタリは某ホテルにて懇親会。まだ「飲めや歌えや踊れや」が続いているかも…。

明日は午前中から「まりも」を送る儀式が行われ、祭りはフィナーレを迎える。
そして明晩からは「イオマンテの火まつり」がスタート。
阿寒湖は秋の風物詩、そして冬のイベントが目白押しである。

テーマ:北海道/道東 - ジャンル:地域情報

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