2008-07

星になったエカシ

2007年7月27日(金) シカ 30℃近く

阿寒国立公園エリアを抱える我が町・弟子屈の町民は、やはり多少なりとも観光業に携わる人が多い。
雪に閉ざされる期間が長いだけに、シーズンはだいたい5月から10月くらいまで。つまり半年間で一年分の収入を得るべく、せっせと働くのである。
もちろん生活していくための収入だ。真剣勝負は重々承知しているが、「英気を養うため」という、これまた生きていくうえで必要だと思われる目的のため、<Kussharo factory>(と<ぢぢカヌー>)はほぼ週1回の割合で休みをとっている。


運命論者でもないし霊感があるわけでもない。
でも確かに「あのとき」、珍しく“死んだらどうなるか”とか“幽体離脱”みたいな内容の本を読んでいた。
どうして覚えているかというと、本を読んでいる間にふと時計を見たからである。夜の9時前だった。

熊を彫る木彫り職人は何人もいるが、当然ながらそれぞれ独自の表現がある。
<エカシ>(アイヌ語で「長老」の意)はやさしい表情の熊を好む職人だったと理解している。

遺族によってエカシの生前の口癖が伝えられた。曰く、
「俺が死ぬのは冬だ。シーズン中は忙しいから、みんなに迷惑がかかる」と。

観光業に携わる者は、当然ながらシーズン中に遠出をする人はいない。
この時期だからこそ、立ち会えたという人もいるはずだ。

屈斜路コタンで生まれた一人のエカシが、<カムイモシ(神の国)へと旅立っていった。

07072701


テーマ:北海道/道東 - ジャンル:地域情報

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