2009-01

視察報告(11月19日)・白い魔物

2008年11月23日(日) 「ちら雪 ときどき 晴れ」の繰り返し

朝起きてからコーヒーを飲みつつ新聞に目を通し、さてそろそろ看板犬と散歩に出かけるかあ、と外を見ると、ちらちらと雪が降ってきた。

それでもわずかな晴れ間を見計らっては山へ出かけたり(まだ行ってるんかい)、薪ストーブで煮物をこさったり(北海道弁)、家の中の片づけをしたりと、なかなか有意義に過ごしたのである。

晴れたり雪が降ったり、雪が降ったり晴れたり。
忙しく天気が変わる一日であった。

まあ、これくらいの雪なんざあ、かわいいもんよ。
道東は本当に雪が少ない。

そうなのだ。
19日から21日まで、2泊3日と短い行程ながら札幌・旭川へ「視察」に出かけてきたのである。
というわけで、きょうからしばらくの間は視察報告にお付き合いください。



それは19日のことだった。
イチャルパの後片付け(の後片付け)も終わり、自宅で作ったラーメン(カップラーメンではない、という意)をすすりながら、「やれやれ、やっと一段落だ」と気を緩めていたのである。

正午前だったため、テレビの某公共放送では道内の天気予報が流れていた。
「旭川は向こう一週間、雪の日が続くでしょう…」みたいな内容が聞こえてきた。

続いて聞こえてきたのは「よし! 旭川へ行くぞ!」という内容。
その音声はテレビからではなく、目の前から発せられていた。
まあ、実際に旭川に行かねばならぬ理由はあった。それも11月1日から12月14日までの間に。

で、すでにこの時点でほぼ19日間が経過しており、12月1日から一週間くらいは別件の予定が入っている。
旭川に行くからには、ついでに札幌にも行きたい。
距離と方向的にいうと、ついでになるようなならないようなコースではあるが(弟子屈〜札幌〜旭川の場所がイメージできない方はご自分で地図を参照のこと)、遠出をするからには、という勢いが成せる錯覚である。

でもって、札幌や旭川といやあ、泣く子も黙る豪雪地帯である(もちろん北海道内に限って)。
できるだけ早い時期のほうがもろもろの危険度は確かに低いであろう。

うーむ。で、いつから行くんでい?
「いまから用意ができしだい出発だ!」
…………。 
「夕方から出発して札幌に近づいておけば、翌日から丸一日が有効に使えるべ?」
まあ、確かに……。

すったもんだの挙句、4時30分ごろには準備が整ってしまったので、ゆかいな仲間・つるこちゃんに旅立ちのあいさつを−。
「札幌と旭川に行ってくる」

<Kussharo Factory>スタッフの突飛な発想には慣れているので、「あっ、そう」ってなもんである。
「心配するでない。今回の(視察)旅行、もとい視察(旅行)は3日、遅くても4日くらいで帰ってくる予定であるから…」
といい終わるか終わらないかのうちに、つるこちゃんはのたまった。

「水、落としたかい?」
…って、そっちの心配かい。

寒冷地以外にお住まいの方のために補足説明しておくと、水落としというのは水道管の中の水分を凍結、ひいては凍結による破裂が起きないように行う処理のことである。
水道の元栓を締め、なおかつ管に息を吹き込んだりして排水を促し、一滴たりとも水分を残さん! ぐらいの徹底さが大事。
水分が凍りつきそうな気温(氷点下)が続く環境が想定される際は、ぜーったいにやっておかねばならんのだ。でないと、予想外の出費がかさむことになる。

大声では言えんが、そういった一連の作業が面倒だっちゅー場合もしくは人だと、「3、4日ならストーブをつけっぱなしで(出かけて)いっかあ」という結論に達することもある。ちなみに<Kussharo Factory>としては実行したことがないが、いまどきのストーブは耐震装置が付いているので、そのような境地に至るのも理解できる。

だってえ、もっと寒い真冬に何日間か家を空けるとなったら保存野菜や電子機器の心配もせないかん。
そうなったら「えーい!面倒だあ!」ってなるっしょ。
いま時期はまだ、水道管の心配くらいで済むのである。

話がだいぶ逸れたが、もちろん水落としも済ませての出発である。
阿寒湖を経由して、上士幌、鹿追、清水町まで順調なドライブが続いた。そしていよいよ最大の関門・日勝峠へ。

それまではまったく降っていなかった雪が、峠を上り始めた途端、ご丁寧にも降ってきた。
しかも量は多いわ、粒は大きいわ、風は強くなるわ。
一般的にはこのような状況を「吹雪」もしくは「猛吹雪」もしくは「White out ホワイト アウト」という。

それにしても、慣れというのは恐ろしい。
大型トラックはそのような気象下でもガンガン攻め込んで行く。ちびっこ車としては、吹雪+追い抜かれざまの雪煙を浴びながら「ひょえー!」「げげっ!」と、あらんかぎりの感嘆符(?)を並べまくる始末。
車線なんかまったく見えん。

「対向車が来たあ!」
一方通行でない道路なんだから当たり前である。

「ぶつからないように祈れ!」
中央ラインはデコボコになっているから乗り上げたらわかるっしょ。

「阿寒横断道路だったら(吹雪でも)負けないんだが」
そのようなコメントはもはや負け犬の遠吠えである。

そんなこんなで午後10時過ぎ、日勝峠を下りたところにある「道の駅・樹海ロード日高」に到着。
できればもう少し先まで行きたかったが、心身ともに疲れ果て、ギャグにも精彩を欠く状態だったので無理をせずに今晩はここで車中泊することに決めた。

その約1時間後、19日の午後11時15分ごろ、日勝峠2合目付近で7台もの玉突き事故が起こり、一時通行止めになっていたということは、屈斜路に戻ってきてから知ったことである。

当時、<Kussharo Factory>のスタッフは全員全犬が爆睡中ZZZ。
そして翌朝、事件は起こったのである!

でも続きは次回に。
(とはいえ、あまり期待されても困るのだが…汗)


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