2008-08

教訓

2008年6月6日(金) 雨

最近のバイブルは「北海道のキノコ」「北海道の花」「北海道の山菜」「北海道の樹木」といった、北海道シリーズ本である。
見ているだけで実に楽しい。
ゆかいな仲間・つるこちゃんは、「秋にお会いできますように」とキノコ図鑑のページを操りながら写真を手でナデナデしている。
自分ひとりでニタニタしながら本を見るのも良し、仲間と「あーでもないこーでもない」と言い合いながら見るのも良し。

5月28日に写真を掲載した外見に特徴のあるキノコは
08052903

「アミガサタケ」の類と判明。
バター炒めなどで食べるとおいしいらしいが、周囲で「食べたことがある」という人に出くわしていないので手を出していない。
でも、ヨーロッパでは最も人気のあるキノコのひとつらしいのだ。
…輸出するか…。

<Kussharo Factory>のスタッフが「北海道のキノコ」図鑑を見ながらミーティングをしていたところへ、敏感に察知したゆかいな仲間・Gちゃんが近寄ってきた。

Gちゃんはアミガサタケを知っていた。
「(アミガサタケに)そっくりで猛毒のシャグマアミガサタケっていうのがあるんでっせ。コイツがスゴいのは、熱を加えるとその毒素が飛ぶらしいんだけど、気化して空気中に漂うその毒素でやられることがあるらしいんですな、どうも。だから処理するにも換気のいいところでやらないと」
と耳寄りな情報を提供してくれた。

ちなみに、Gちゃんは<Kussharo Factory>のフレンドリー・プレイス阿寒湖でアイヌ料理店を営んでいる。いい話の流れではないか。

「じゃあ、そのシャグマアミガサタケを見つけてきてGちゃんの店で試してみるか」と言い終わらないうちに速攻で「だめ!」だと。
ああ、そうかい。

シャグマアミガサタケとは、漢字だと「舎熊網笠茸」と書くらしい。
ヨーロッパではこのキノコさえも揮発性の高い毒性物質を除いて食べるそうだ。チャレンジャーだなあ。

毒性は極めて高い。
なんでも食後10時間以内に吐き気や嘔吐、下痢、痙攣といった症状が見られ、最悪では死に至るケースも。毒抜き中に水蒸気とともに揮発した毒成分でも中毒を起こす可能性があるので気軽に手を出すキノコではない、と本にも書かれているほどだ。

ええ、そりゃあ手を出さないことにします。
シイタケとマイタケだけでガマンします。

さて。
釧路にある保健所で「野や山のきのこハンドブック」と「庭や山の毒草ハンドブック」を入手してきた。
08060601  08060602

それによると、過去35年間で北海道内では600人弱の患者が出て、そのうち4名が亡くなっている。

いくつかの食中毒事例が教訓とともに載っていた。
平成15年には飲食店で発生。採取した人は食用シメジと毒のあるクサウラベニタケを間違ったとか。
そして教訓。「きのこを仕入れるときは信頼できる販売店から」−まあ、そういうことでしょうな。

「アイヌは先住民族 衆参両院全会一致で決議」
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/politics/97274.html

鮭や山菜、樹木なんかを自由に採っていいよ、ってことにしてくれるとうれしいんだけど。
乱獲をするつもりはない。
「必要なときに必要なものを必要なだけ」−それが先祖代々続いているアイヌの精神である。

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