2008-07

視察報告・13(2月27日のできごと)匠と世界遺産

2008年4月9日(水) くもり のち 晴れ

朝のうちはモワモワ〜ンと朝もやがかかっていたものの、昼前にはすっきりと晴れ渡った。
気持ちのいい青空を見るのは久しぶりのような気がする。

あまりに気持ちがいいので、ドライブがてら森林管理署に行った。
国有林に入るときは届出が必要なのだよ。

「雪解けでまだぬかるんでいますから、走行には気をつけてくださいね。あとゲートの鍵を開けたら必ず閉めてくださいね。…云々かんぬん」とご丁寧な注意を受ける。
任せておきなって!

おNEWの長靴も買ったし、おNEWのホイッスルも買った。
準備万端! さあ来い!
「何が?」
春。


2月27日(水)のできごと

寒い軽井沢を後にして群馬県に入る国道18号は2ルートある。
20kmくらい走ればまた1本化するのだが、要は碓氷峠をどう越えるかである。

地図を見ると、ややグニャグニャ道の中山道orかなりグニャグニャ道の碓氷バイパス、という選択。
時期が時期だけに、少しでもカーブが少なくなだらかそうな中山道コースを行くことにした。

結果的には、対向車がほとんどなく、日陰が多くて路面が凍結している下りカーブの連続。
山の中を走っているときの会話といえば、テーマはおのずと決まってくる。
「このあたり、ネギ=ギョウジャニンニクないべか?」「マイタケは?」「シイタケは?」。

どうせスピードも出せないのだ。思いっきりキョロキョロしながら走行していると…およっ!?
なんか、いいカンジの風景が目に飛び込んできた。が、車は急に停まれない。しばらく走りすぎた後、どちらからともなく「ちょっと戻ってみるかい?」ということになって、凍結した路上でUターン慣れていない人はやってはいけませんよ。たいへん危険ですから

国指定重要文化財 碓氷峠鉄道施設「碓氷第五橋梁」
08040801 08040803

明治26年に群馬県の横川〜軽井沢が開通し、同45年には日本初の電化になったが、この碓氷峠は交通の要衝であり難所でもあったという。平成9年に廃線となるまでの間には、土砂崩れや脱線転落事故などで少なからず犠牲者が出たようだ。
アーチ径11m、高さ8.8m。

登れるところはすぐに登ってしまう習性がある<Kussharo Factory>のスタッフである。
当然、アーチ橋の上まで行ってみた。

山間を削って敷かれた鉄道であるから、こういった橋やトンネルは数多く存在したのであろう。

先に停車していた長野ナンバーの車の運転手は結構お年を召したおじいであった。
「あんたらは若いから上まで行けてええのう。ここはいい景色じゃろ。ワシは何回かここに来とるんだ。なんでもな、またこの鉄道を通そうという話が持ち上がっているらしいぞ」。

夏草や兵どもが夢のあと−。
しばし感慨にふけった後、お礼をいっておじいと別れる。

ちょっと下った場所に、めがね橋もあったのだが、「落書きをしないでください」という看板が悲しかった。
08040802


上信越自動車道〜北関東自動車道〜東北自動車道をひた走り、宇都宮ICで降りて日光宇都宮道路へ。
いろは坂、明智平を経由して中禅寺湖に到着。

「(中禅寺湖)凍ってないなあ。もう解けちゃったのか」
「凍るんだ?」
「この間、テレビに映ってたもん」
それにしても、もンのすごい強風だ。軟弱な<Kussharo Factory>のスタッフはコーヒーを飲みながら湖を眺めることにする。
08040804

「もう、湖の氷、解けちゃったんですかい?」
「????……中禅寺湖は凍らないですよ」
おいおい。どこの湖を見たんじゃ!

駐車場に車を停め、華厳の滝を見に行く。こちらは凍ってた。
08040805

今回の視察中に見た和歌山県・那智の滝と今回は見る予定のない茨城県・袋田の滝とともに日本三大瀑布のひとつに数えられる。高さ97m。
「圧巻だねえ」
「熱燗? 飲みたい」
「…寒いもんな」

いろは坂を下り、世界文化遺産である東照宮、二荒山神社、輪王寺をサササッと見学。
08040806  08040807

観光地として名を馳せているのに、「この時期でも開いている数少ない土産物店」(泣)をのぞいてみる。
日光といえば、軽井沢に彫り物を伝えた職人が活躍した日光彫りの本場である。
なので、日光木彫りの里工芸センターにも立ち寄ってみることにした。

1634年から36年にかけて、徳川家3代将軍家光が東照宮を造り替えた際に、全国から集められた名匠が「余技」として始めたのがきっかけだという。
浮き彫り、透かし彫りなど数種類の技法があるが、日光彫りの特徴はなんといってもヒッカキと呼ばれる独特の刀を用いることだそうだ。社殿修復の際に、掻き落としにくいところに塗られた漆を除去するために、先端を曲げて手前に引く道具が考えられた。それを改良したものがこのヒッカキ刀だという。三角刀と同じような使い方をするみたいだが、三角刀といえば普通は押しながら彫るのに対し、ヒッカキは手前に引っ張りながら彫る。
08040808

少なくとも<Kussharo Factory>の彫り物担当は見たことがない道具であった。誕生秘話を知れば納得。

箪笥とか盆とかティッシュボックスとか実用品が中心。材は県の木でもあるトチやカツラが多いとのことであった。

江戸から明治の時代にかけて、手挽きロクロという道具を使ってお椀などを作った職人を木地師という。彼らの余技として作られ、広まったのが観賞用としてのミニチュア茶道具である。


材も違うし技法も違う。だからといってやってみたいかどうかというのはまた別の話だが、丹精込めて作られているモノを見るのは気持ちがいい。

次なる目的地へ向かうべく、再び東北自動車道を北上する。
途中、上河内SAで食した「きのこそば」に味わったことのないきのこが投入されていて、思わず店員さんに尋ねる。

「<ちたけ>って言うんですよ。この辺りではよく採れて食べられているものなんですけどね。ちょっとあのー、弾力がないのでボソボソするというか…。食べなれない方には…ねえ? ……でしたでしょ?」
こちらの表情を読み取りながら、適切な回答をくださったのであった。
ここには、松阪で毎朝あいさつを交わしたD○Doの自販機が。バリバリの関西弁であった。

夜9時過ぎ、杜の都・仙台に到着。
ジャ○コがあったので引力に逆らえず入店。なんと!フラットなまま斜面を動くエスカレーターが!

都会は違うのう。利用者にしかわからないかもしれんが、踵を付けたままだとアキレス腱が伸びていい刺激になる健康的な乗り物(?)であった。

外は大粒の雪が降っていた。
実はこのころ、屈斜路コタン(だけではなく釧路根室地方)は比較にならないくらい、たいへんな事態になっていたことなど知る由もなく。

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://lake946.blog102.fc2.com/tb.php/185-eebf27b3
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

«  | HOME |  »

プロフィール

Author:KF
FC2ブログへようこそ!

最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

月別アーカイブ

カテゴリー

リンク

友達申請フォーム

この人と友達になる

ブログ内検索

RSSフィード

リンク

このブログをリンクに追加する

By FC2ブログ

Powered By FC2ブログ
ブログやるならFC2ブログ