2008-10

秋の色

2008年10月13日(月・祝) 晴れ

のことをアイヌ語では<chuk>という。
アイヌ文化伝承者であった故・山本多助エカシは、秋という季節をさらに細分化した呼び方の記録を残している。

9月は<ムニ・オラッ・チュプ>枯葉月=草木の下葉が枯れて落ち始める月
10月は<シニ・オラッ・チュプ>落葉月=草木の葉は紅葉して多く落ちる月
11月は<ウレポッ・チュプ>足元に冷気を感じる月=寒気が日増しに加わり、足そこに冷気を感じる月
である、と。

屈斜路コタンも朝晩は冷え込みを感じる日が多くなり、周囲の山々の中にもところどころで赤や黄色が見られるようになってきた。
この「ところどころ」というのが北海道ならでは、なんである。
本州から来た旅行者だと、ちと物足りなさを感じるのではなかろうか。

北の大地では、そのほとんどで針広混交林が形成されている。
文字通り、亜寒帯に多い常緑針葉樹(トドマツ、エゾマツ、アカエゾマツなど)と温帯に多い広葉樹(カンバ、シナ、イタヤカエデ、ミズナラ)が入り交じって生育しているもので、実は世界的にみても珍しい存在なんである。
ちょうど気候帯の境目というわけだ。

秋になると広葉樹は赤や黄色に変化し、針葉樹の緑との違いが一段とはっきり見て取れる。
が、本州に比べて広葉樹が少ないので、その点で物足りなさを感じるのではないか、と思っただけのことである。

屈斜路コタンの秋だって、それなりに(!?)美しい。
ただし、紅葉が見られるようになるとその先の季節が駆け足で近づいていることを悟ることにもなり、迎えるための準備でなんとなく気ぜわしくなるのであった。

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