2008-04

視察報告・11(2月25日のできごと)匠の技を堪能

2008年4月4日(金) くもり ときどき 晴れ のち 雨

長年にわたり、点検を兼ねて地域住民に正午を知らせるために鳴っていたサイレンが中止になった。
スピーカー付近の町民から大音量すぎて子供の養育等の支障となっているという要望が寄せられたことによるらしい。

確かに。

かなり広範囲に聞こえるんだから相当の音量であることは理解できるんだけど、じゃあ鳴らす意味合いはどこへ行ったのだ?

時計って、見るときは見るけど見ないときはずーっと見ない(当たり前だが)…ような気がする。
とくに何か作業に集中しているときは、なおさら。
それが家事であれ遊びであれ仕事であれ育児であれ、だ。

正午に必ず昼食をとらなきゃいけないわけではもちろんないが、農家さんたちとか土木作業員の方たちはしっかり正午を守っている…ような気がする。
そういう人たちには必要だと思ったりするのだが!?

子供は昔から存在しているんである。
なんで今?
そもそもやめてほしいという要望はわかるが、続けてほしいという要望があったらどうなるんだべ?

スピーカーの場所を移すとかいう発想はないんだべか?


2月25日のできごと

<Kussharo Factory>の木彫り担当が制作した作品たちと久しぶりの再会を果たし、
08040401  08040402

名残り惜しくも松阪を後にする。

さて−。どうするべか?
行き当たりばっ旅なので、なーんも決めていないのだが地図を広げてスタッフ会議を開いた結果、岐阜県関市に向かうことにした。

ちなみに関東と関西の境がこの関なんだそうだ。なるほど、だから東が「関東」で西が「関西」なのだな。えっ? 常識?

それはさておき、関市といえば刃物である。
<Kussharo Factory>の彫り物担当はいま、<makiri マキリ>小刀作りに凝っている。
「見たい!」
「いいね!」
「わん!」

伊勢自動車道〜東名阪自動車道を経由し、名神高速道路に入るつもりが入り損ねたので国道41号をひたすら北上する。
とりあえず関市にたどり着き、まずは腹ごしらえっちゅーことでのれんをくぐったラーメン店でテキトーに「刃物に関する博物館みたいなところありませんか?」と尋ねたら、すぐ近くにあった。

関鍛冶伝承館(大人1人200円)でまずは歴史の勉強じゃ。
http://www.sekikanko.jp/

今から700年前=鎌倉時代末期に九州から「刀祖・元重」が関に移り住み、初めてこの地で日本刀が作られたという。
一方、南北朝時代から室町時代初期に大和(奈良)越前(福井)から刀匠が美濃(関市の隣)に移住して始めたという説もあるそうだが。

「折れず曲がらずよく切れる」として、関の刀剣は「関(美濃)伝」と称され、大和、山城(京都)備前(岡山)相州(神奈川)とともに「五か伝」の一つとして知られる存在となった。戦国時代の最盛期、関には300人もの刀工がいたとされる。

…でもって、話し続けるとキリがないのでだいぶ端折るが、江戸時代になって世の中の平和とともに刀の需要は激減。
さらに明治9年に発布された廃刀令により刀鍛冶のほとんどが家庭用刃物の生産をする打刃物鍛冶へと転向。ポケットナイフをはじめスプーン、フォーク、ナイフといった金属洋食器や安全カミソリ、鎌などの農業用刃物へ活躍の場を広げた。

第1次世界大戦中は軍用刃物、戦後は爪切りやアウトドアナイフなどの生産も。それらの製品は国内のみならず世界各国に輸出され、関はドイツのゾーリンゲンと並ぶ世界の刃物産地に成長した−。ちゃんちゃん!

まずは日本刀から。刀装具って奥が深い。鍔ひとつとってもいろいろな図柄があって、そこからは時代やら流派やらさまざまな情報が読み取れるので、鑑定の際、大きな手がかりになるという。
08040403

どうしても鹿角に目が行ってしまうんだな、これが。
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百徳ナイフって、仮にどんな種類のナイフが装備されているかわかったところで、どの位置に収納されているかまで覚えられるんだろか? あるナイフを出そうとしても最低10回近くは「あっ、違った」「あっ、違った」とかやっちまいそうだが。
08040405

1時間近く滞在して満喫した。最後、パソコンによるクイズに挑戦。
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満足である。

帰り際、窓口にいた関市商業観光課のKさんは「ほかに刃物が見られる場所」を親切に教えてくれた。時間の関係で全部は見られなかったけど。

関の刃物直売所・協同組合岐阜県刃物会館
http://www.seki-japan.com/
包丁、はさみ、彫刻等、キッチンツールなど2000点を超える関の刃物がズラリ。

ナイフ博物館(大人1人500円)・ナイフ直売所
http://www.gsakai.co.jp/
カナダ風ログハウスの建物の中に世界約30か国の珍品、貴重なナイフが1500点ほど展示。600kgという世界一大きなロックナイフや刃の長さが2.2mもある折り込み式ナイフも。

世界のナイフ資料館・SETOカトラリー
http://www.setocut.co.jp/
資料館には各国の歴史的なナイフが、隣接する直売所SETOカトラリーには日本刀から鎧兜、西洋の剣まで。

世界のナイフショールーム 山秀
http://www.yamahide.com
世界各国のナイフ、キャンピング、フィッシングといったアウトドアシーンのナイフなども。

関市といえばもう一つ。忘れちゃならない円空さんがいらっしゃったんだけど、この日って月曜日だったのだ。
円空館は休み。残念!

これだけ見学していたら結構、いい時間になってしまった。
そろそろ本日の宿場を探さねば…。

再び地図とにらめっこした結果、「高山まで行くかあ」。
走った走った。3時間以上。途中、有名な温泉地である下呂を通過。下があれば上もあるってことで、当たり前っちゃー当たり前なのかも知れんが、上呂という地名看板を見てちょっと驚く。

夜9時過ぎ。高山市に到着。
まっすぐ「行きつけの」店へと向かう。

女手30年。店を切り盛りする名物女将のいる「京や」。
http://www.kyoya-hida.jp/
08040408

2年ぶりの再会である。ママさんは相変わらず、豪快な笑顔で迎えてくれた。

飛騨牛の炭火焼きや地酒を堪能できる郷土料理のお店。
なのに、すみません。オーダーするのは朴葉味噌とかそばずしとか一品料理ばかりで。

閉店間際に押しかけた迷惑な客にも嫌な顔ひとつせず、手作りのおから料理まで振舞ってくれる。
「釧路に行ったことがある」という板前さんをはじめ、お店の従業員の方たちも入れ替わり立ち代わり仕事の手を休めて話し相手になってくれた。外は冷たい雪が降っていたけど、身も心もすごくあったかい気分に。
せめてものお礼にと、皆さんにお揃いで名前を彫った鹿角ストラップをプレゼントする。

高山に行くことがあったら「京や」にぜひ! 

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