2008-03

視察報告・7(2月21日のできごと)あふれる音

2008年3月24日(月) 雨 ときどき みぞれ

ぽかぽか陽気が2、3日続いたと思ったら…。
出始めようとしていたネギがまた引っ込んだりしないべな。

話は変わるが。
最近の読書は児童モノに凝っている。
文章がしっかりしていて、なおかつわかりやすい表現なもんで。

いま読んでいるのは塩澤実信・著/北島新平・絵コンビによる「ものがたり北海道」(理論社)シリーズ。
残念ながら販売はほとんど終わってしまっているようだけど。

全10巻でいま、「1・悲しみのコタン 追いやられたアイヌ民族」「2・新しい大地よ 探検と冒険の時代」を読み終わったところ。
最上徳内と近藤重蔵と高田屋嘉兵衛と伊能忠敬と間宮林蔵とゴローニンと松浦武四郎らのつながりがわかった。
改めて、地図を作るってスゴいことですぜ。しかも自分の足で歩いて測量しながら、って。
もちろん、この方たちの実績は地図を作ったことだけに留まらないのだが、貧弱なボギャブラリーでは語り尽くせないもので(謝)。

で、合間合間に動物モノを読んで歴史でグルグルした頭の中を整理する、と。
「北の森にヒグマを追って ヒグマ研究にかけた情熱」(子ども科学図書館シリーズ)青井俊樹・著(大日本図書)

冬眠穴に入っていたヒグマをおびき出し麻酔で眠らせた後、からだの測定や歯のチェックをして発信器を取り付ける。
さらにハンターに間違って撃たれないよう体毛に黄色のペンキで縞模様をかいて穴に戻す。
春になって穴から出てくるのを心待ちにしていたが、他のヒグマが活動を始めても動きを見せないのでついに穴に近づいて確認することになった。
果たして−。
そこには冷たくなったヒグマがいた。

獣医師の見立てによると発信器を付けて穴に戻したその日のうちに死んでしまっていたという。
冬眠終了期でまだ体力が十分でなく心臓が弱っていた可能性があるところへ、興奮状態の中で麻酔薬を打つなどしたために気管支炎や肺充血、脳充血を起こしたのではないか、と。

ヒグマを守るためにはヒグマを知ることが大切なのであって、テレメトリー(追跡)調査はやらなければならない手段だ。
もちろん犠牲になるヒグマを出さないにこしたことはないのだが。

第80回のセンバツ高校野球ではヒグマもまだちょっと寝ぼけていたみたい。


2月21日(木)のできごと

知らない土地を散歩するのは<Kussharo Factory>の看板犬としても楽しみである。
ただし、住宅街だと用を足せるところが限られていて難儀することもあるにはあるが…。
あとは、「こーんな狭い道にも車が入ってくるんかい?」と驚いて端っこに寄って車が通り過ぎるのを待っていたら、寄った側の家の庭に放し飼いされていた大型犬に吠えられてビビッたとか。
ふう…。都会は刺激的である。

刺激的といえば、松阪で滞在していた場所のすぐ近くに大きな病院があった。
そこは救急車がひっきりなしに入っていくんである。
いや、入っていく瞬間を見ていたわけではないが、ぴーぽーぴーぽーという音が遠くの方からだんだん近づいてきて、そしてプツッと止まるから、たぶんそこの病院に搬送されてんだと想像した、ということだ。

屈斜路コタンにいて救急車の音が聞こえてきたら、そら、もう、一大事である。
聞こえたときからずーっと耳を澄ませ、遠のいたら「あー、美幌峠の方(屈斜路湖を挟んで対岸)に行ったねえ」とつぶやきながら一応、緊張の糸が切れる。

反対に、ますます近づいて来ようもんなら一気に緊張が高まる。
そして屈斜路コタンのエリア内に入って救急音(!?)が止まったら、たとえ真夜中だろうが<Kussharo Factory>のスタッフは音のした方に駆けつける。
一人暮らしの年寄りが自力で通報したか、はたまた高齢者夫婦の家だったら、と思うと落ち着いていられないんである。
ちなみに夏のシーズン中は夜中に酔っ払ってコタンの露天風呂に入った観光客がすべって転んだとか、そんなことも少なくない。
いずれにしても、屈斜路コタンに救急音が響き渡るなんざ年に数回のことだ。

最初のうちはビミョーながらも反応していた<Kussharo Factory>のスタッフ。
「たらい回しにされなくて良かったねえ」
「んだ、んだ」
「でも、わからんぞ。ここの病院が20軒目かもしれん」
「んだな」
「助かるといいけどねえ」
「助かるといいねえ」

しかし慣れとは恐ろしい。
「あっ、まただ」
「けっこう収容能力あるんだねえ」
…慣れたワケではないか。

刺激的な話をもう一つ。
散歩コースには、飲料用自動販売機が何か所もあったのである!

あのですね。
自動販売機っちゅーもんはあるのが当然と思っちゃあいけませんぜ。しかも歩いて行ける範囲内に!
そんな環境は恵まれている以外の何物でもない。

で、朝。
缶コーヒーでも買〜おうっと小銭を握り締めながら某メーカー・D○Doの前に立ったら、なにいっ!?
08032401

自動販売機のクセしてポイントカードがあるっていうでねーの。
へえええええ。知らんかったなあ。やっぱ都会の自動販売機ってすごいんでしょ。
もしかしたら弟子屈町内にもあるのかもしれないけど、屈斜路コタンには少なくともD○Doの自動販売機はない。
おまけにコイツは自動販売機のクセして(クドい)しゃべるんである。しかも関西弁で。

「おはようさん」
へっ!? あっ、どうも。
「ほな、気イつけてえな」
あっ、ありがとうございます…などど受け答えこそせんかったが。
ポイントカードと関西弁がおもしろくて、結局その後、毎朝この自動販売機にまんまと立ち寄ってしまったのであった。
こういう消費者をメーカーサイドは「思うツボ」とか「カモ」と呼んでいるにちげーねえ

昼間は某所で某イベントの手伝いをしてからホームセンターに行って、さらに別のホームセンターに行って、ジャ○コに行って…。
誤解のないように書くが、松阪近辺にはホームセンターとかジャスコ以外の店舗だってあるのだが、どうも田舎から出てきた者が落ち着くといったら馴染みのあるところというか。
(わざわざ書くほどの言い訳ではないな)。

この日の夜からは、いよいよ一番大事な任務に向けての準備が始まったのである。
受験勉強みたいだ。
あっ、また救急車…。絶対音感を持っていなくて良かったなあ
犬の聴力は人間の6倍だったか?

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