2007-05

アイヌ語に花の名前は無い???

2007年5月16日(水) いまのところ晴れ

朝からとってもいい天気。散歩コースは何通りかあるのだけど、たまには…と行ってみたコタンから釧路川源流部へと続く屈斜路湖畔沿い。咲いていました。いろいろと。

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エゾエンゴサク 蝦夷延胡策 花の色は空色だったり、ブルーや紫、赤紫、白など変化が多いケシ科のかわいい植物。どうやら青は酸性に反応して赤くなるみたいです。

でもって、この植物をアイヌ語では何というか−。

自らもアイヌ民族である言語学者の知里真志保博士によれば、「アイヌ語には、木の名も草の名も存在しない」。
へっ? なんと?

もちろんこれには補足説明がありまして、この言葉の根本には「植物に対するアイヌの考え方を理解するように」という深い思慮があるわけです。アイヌは生活に利害関係を有するものや部分にのみ名前を付けました。いざ、名を付けるとなったらとことん付けました。たとえば植物なら、その部分がさらに生なのか乾燥しているのかという状態によっても異なる名称を付けたのです。つまり、木や草の部分部分の名称は存在するが、その木その草全体を表す名称はもともと存在しなかった、ということなんですな。おまけに場所によって方言という違いもあるし…。うーむ、奥が深い。

前置きが長くなりましたが、だからエゾエンゴサクのアイヌ語は何なのさというと、塊茎を<トマ>、葉っぱを<トマラ>、花を<イトペンラ>(イ=それの、トペン=甘い、ラ=葉)と呼ぶそうです。

エゾエンゴサクの周りに見える節のようなものをもった緑の植物・トクサ(砥草)は、茎の部分を<チュッチュと称し、乾燥させて木工品を磨き上げるのに用いたそうです。

エンレイソウ 延齢草は果実を<エマウリ>と。また、比較対照としてオオバナノエンレイソウの果実を<ピンネ(男)・エマウリ>、エンレイソウ類の果実を<マッネ(女)・エマウリ>と呼び分けてもいたそうで。

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植物名に限らず、アイヌ語の話をし始めたらキリがないので、ちょっとずつ話題にしていこうと思います。

テーマ:北海道の様々な風景 - ジャンル:地域情報

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